「栗山町って、こんな感じです。」

栗山町移住コーディネーターによる、栗山町をもっと知りたい人のためのブログ。

栗山キッズクラブに潜入した件

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口を開けば「暑い」という言葉しか出てこなかった、異常なまでに猛暑だった日々から解放されて、早3週間。

今度は異常なほど涼しい夏になってしまいましたが、その涼しさがあまりにも幸せすぎて、多少肌寒くても窓を開けっぱなしにして風を感じている移住Cコシモト。

夜になると、虫の音が聞こえてきますね。

明けない夜はない。終わらない夏はない。

この寒暖差に気持ちはついていけませんが、着々と季節は変わっていっているようで。

 

さて、先日「栗山キッズクラブ」に潜入してきました。

 

「栗山キッズクラブ」とは、

年間を通して、栗山だからこそできる体験を行う青少年体験学校(町教育委員会主催)

(町ホームページよりまるまんま引用)

 

小学校4年生以上から参加することができ、うちの娘たちも毎年お世話になっています。

 

だいたいいつも送迎だけして活動はスタッフの方々におまかせというパターンなのですが、今回は参加してみることに。

ただ、参加表明はしたものの、根っからのインドア派の移住Cコシモト。

しかも、暑さに滅法弱く、体力も全然ない(運動不足)。

屋外での活動にかなり不安を感じながら、娘たちとともにおそるおそる会場であるハサンベツ里山へ。

 

今年度第4回目の今回は、ハサンベツ里山にて「親子deデイキャンプ」。

 

主な内容としては…

①ロープの結び方を学び、テントを設営

②野菜の収穫からのピザづくり

③いきものしらべ→調査結果発表

 

わりと盛りだくさんな内容ですね。

 

まずはテント設営に必要なロープの結び方を伝授してもらいます。

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もやい結びに挑戦。

結局覚えることができなかった移住Cコシモト。

子どもたちの習得のスピードがすごかった。

要特訓ですね。

後半は諦めて、子どもたちが結びの練習に使う木の枝を持つ係をしていました(笑)

 

次に、班に分かれてテントを設営します。

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テント設営完了。

やってみると意外と簡単なものなんですね。

ブルーシート、ロープ、ポール?があれば建てられそう。

 

次に、ピザにトッピングするミニトマトとうきび(とうもろこし)を収穫しに行きます。

 

ハウスの中に入ると、大人の背丈よりもはるかに高くまで伸びたミニトマトが!!

 

完熟で、時折割れたものもありましたが、「それくらいのほうが美味しい」とのことだったので、ぽいぽい口に放り込んでいました。

うまいっ!!!

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いろいろな種類のミニトマトを収穫しました。

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何個でも食べられるな。

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天高く育ったミニトマトの苗。

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とうきびの収穫。やってみるとハマる楽しさ。

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ハサンベツの景色。

いよいよ昼食のピザづくり開始。

 

ここで各班ピザ生地組と焼き窯火おこし組に分かれることになったのですが、自分の子どもがいないのにふらっと火おこし組に入った移住Cコシモト。

 

…これが結構辛かった。

 

火おこしが進むにつれ、熱さと巻き起こる煙に目をやられ、涙を流しながらうちわで風を送り込む始末。

無言で窯から離れると、他の人がこれまた無言でうちわ係を交代してくれるという、「暗黙の役割分担」ができていました。

 

あの日、あの時、あの場所で、自然と連帯感が生まれていたと感じたのは私だけか?

 

こういう経験を共有することにより、人って仲良くなれるのか。

 

なもんで、火おこしはおろか、ピザ生地こねこね&トッピングの楽し気な写真もありません。

記憶が飛んでいますが、ピザが焼きあがるのはあっという間でした。

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ピザが焼けた。

何故でしょうね。とてもおいしく感じられるのは。

 

ミニトマトとチーズのトッピングだけのシンプルなピザ。

でも、つくる子どもによって、それぞれの見た目と味がある。

その違いを感じながら楽しそうに食べる子どもたちを見て、とても微笑ましかったです。

 

昼食が終わり、休憩時間に。

うちの娘、どこ行ったかなーと思ったら、本部テントの方に数名の子どもたちの集まりが。

よくよく見てみると、ピザづくりで余ったミニトマトをばくばく食っとる!!

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余ったミニトマトをつまみ食いする。

ピザを食べて腹いっぱいじゃないんかーい!!

 

と思いましたが、私も一緒になっていただきました(笑)

ちなみに、うちの娘は「ぷちぷよ」という品種のミニトマトをえらく気に入り、それを狙って食べていたらしい。

…確かに甘くて美味しいのですが…。

 

スタッフの方に「もう時間だから食べるの終わりだよー」と言われても何個か手に持ってもぐもぐ食べていた子もいて、とても可愛かったです。

 

さて、お昼からはハサンベツにどんな虫たちがいるのか調べます。

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午後は生きものしらべ。

ひとり一本虫取り網が支給され、みんな何かしら捕獲出来たら本部へと帰還し、それが何という虫なのか本やスタッフの方に聞いて調べるという手順です。

 

これまたポンコツな移住Cコシモト。

人間以外の動物はほぼ苦手なので、虫取りのお手伝い能力ゼロ。

ただただ子どもたちの後ろをついていくだけ。

 

そうしているうちに、「いたいたいたー!」と叫びながら走り出していく子どもたち。

盛り上がってたなー。

その様子を見るのはとても面白かったです。

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何やら捕えようとしている雨煙別のスタッフさん。

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生きものしらべ本部。

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調査結果。

ちなみに、どんな虫か調べた後は、「キャッチアンドリリース」で優しく野に放してあげていました。

 

そう言えばうちの娘、ハエを捕まえまして。

最初「え?ハエとったの?」と思ったのですが、よくよく調べてみると「キンバエのなかま」だったそうで。

 

キンバエって、なに?

 

ハエにもいろいろな種類があるんですね。

そんなことがわかると、それはそれでとても学びになるんだなと思いました。

本人にとっても誇らしいことだったようです。

(もちろんハエもキャッチアンドリリース。)

 

晴天だったこの日もプログラムの終わり頃には風が涼しくなり、日差しも和らぎました。

私はいつものように頭痛が始まりましたが、とても楽しい一日でした。

 

それにしても、毎回このような活動をお世話してくださるスタッフの皆さんには、本当に頭が下がります。

 

帰宅後に即涅槃像のように横たわった私をよそに、外でバドミントンをし始めた娘たちの体力にも脱帽し、もうだいぶ差をつけられた感が否めません。

これからも経験値を増やして、心豊かな大人になってほしいものです。

 

ちなみに、お土産にいただいたとうきびを早速晩ご飯で食べ、改めてとうきびの美味しさに目覚めてしまった移住Cコシモト。

今では事あるごとに買い求めては食卓に出す日々を送っています。

 

…美味しい野菜がとれるって、罪ね。

 

と人知れず呟いては、いかに早くきれいにとうきびを食べられるか自分の限界に挑戦するのでした。